株式会社が発行する株には売買によって利益を得るだけではなく、株主優待をいただき生活を豊かにしていくという方法もあります。
会社ごとに株主に対する優待の内容が異なるため、いろいろと比較して選んでいくと良いです。
株主優待とはどのようなものなのか、簡単に解説します。
会社が自分たちの株主に対して製品やサービスなどを送る制度を、株主優待と言います。
自社製品や優待券、クオカードやカタログギフトなどがあります。
この制度は日本では盛り上がりを見せていますが、海外では一般的ではありません。
配当金とは違い、お中元やお歳暮に近いものかもしれません。
ただし多くの株を保有していると、優待の内容に影響することは同じです。
会社が株を保有している株主に対して、感謝の気持ちを形にしていると考えても良いでしょう。
明治時代に鉄道会社が実施した乗車券の優待がきっかけとなり、日本国内で広まったと言われています。
その影響もあり、鉄道系の株主優待は未だに人気が高いようです。
わかりやすく言えば、株主はその会社の株を長く保有すると得となります。
長期保有してくれる安定した株主を囲い込むことができれば買収を回避できるため、この制度は会社にとってもメリットがあるのです。
株主優待を受け取るためには、条件が存在します。
まず権利付き最終日時点で、購入した株を保有しておく必要があります。
権利付き最終日は、決算日の2営業日前です。
会社によって異なりますが、3月末か9月末であることが多いです。
このタイミングを狙って購入する人もいるため、優待銘柄の株価が上昇することもあります。
優待狙いで購入する場合、余裕を持って行動すると良いです。
また権利付き最終日の翌営業日を、権利落ち日と言います。
権利落ち日以降に株を売却しても、株主優待の権利はそのままです。
株主優待のために必要な株数を保有しておくことも条件です。
たとえば100株以上保有で1,000円分の商品券がもらえる場合、100株未満では条件を満たしません。
中途半端に購入するよりも、ある程度まとまった数を購入することをおすすめします。
会社から発表される株主優待情報を小まめにチェックし、タイミングと保有数を重視しましょう。
株による売買で利益を得る以外の楽しみがあると考えれば、今まで株主になったことがなかった人も興味が持てるのではないでしょうか。
ただ株を購入すれば良いのではなく、必要なタイミングに必要な数を購入するようにしましょう。