「株主優待を低リスクで受け取りたい。」
「つなぎ売りって何?」
「いい面も悪い面も知っておきたい。」
株主優待は欲しいけど株の下落が怖い、そんな銘柄もありますよね。
「つなぎ売り」という方法はご存知でしょうか。
リスクを最小限に抑えて、株の取引を行えるんですよ。
メリット・デメリットをチェックし、新たな投資方法を検討しましょう。
「つなぎ売り」とは?ローリスクな売買
「つなぎ売り」は、信用取引の一種です。
信用取引はその名の通り、「信用」で株式投資を行うことです。
実際に株を持っていなくても売ることができ、買い戻すことで終了します。
この信用取引と、通常の現物取引を組み合わせた手法が「つなぎ売り」です。
「クロス取引」とも呼ばれています。
買い注文と売り注文を同時に出している状態なので、
株価が上下しても利益と損失で相殺されます。
出来る限り危険を減らして、株主優待をもらえるんですね。
下準備として、信用取引口座を開設し、
気になる銘柄が対象になっているか確認しておきましょう。
「つなぎ売り」を行うには?3ステップ
信用取引を使って、賢く優待をゲットできる「つなぎ売り」。
実際にどのような手順が必要なのでしょうか。
①権利付最終日までに、現物買い注文
②①と同じ株数で、信用売り注文
③権利付き最終日の翌日以降に、現渡で決済
3ステップだけなので、意外と簡単そうに見えますね。
「さっそくやってみよう!」
と思ったなら、ちょっと待ってください。
メリットだけでなく、デメリットも把握しておきましょう。
「つなぎ売り」のメリット・デメリットは?
「つなぎ売り」を上手く活用すれば、
株価が変動しても怖くありません。
利益も損失も発生しないのは、大きなメリットですよね。
リスクを背負わずに株主優待も獲得できると、人気の取引方法です。
気を付けたい点はここからです。
つまり、それだけ魅力があるのですから、同じことを考える投資家が増えます。
そうすると株券の調達が出来なくなり、逆日歩(品貸料)という手数料が発生します。
多いときには、1日で10%の手数料を支払う必要が出てくる場合も。
ほかにも、売買手数料・信用取引の貸株料などコストがかかってしまいます。
デメリットは、費用がかさむ可能性があるということです。
「結局損をしていた・・・!」なんてことにならないよう、
あらかじめ総コストを計算しておきましょう。
※制度信用取引よりも多少手数料が高くなりますが、
一般信用取引を利用することで逆日歩を回避することができます。
一般信用取引では逆日歩がかかりませんので、おすすめします。
まとめ
リスクを回避しながら株主優待を受け取る方法をまとめました。
「つなぎ売り」とは?ローリスクな売買
「つなぎ売り」を行うには?3ステップ
「つなぎ売り」のメリット・デメリットは?
「つなぎ売り」を使えば、株価を気にせず取引できます。
その代わり、手数料が必要になります。
トータルでマイナスにならないか、見積もりを忘れないようにしてくださいね。
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