株式投資で利益を産み出す最も一般的な方法は、安く買った株を高く売ることですが、それだけではありません。

実は、買った株を保有しているだけでも利益をあげることが出来るのです。

この記事では、株取引でよく耳にする「配当金」についてご説明します。

配当金とは

たとえ個人であっても、ある企業の株を保有した時点で「株主」であると見做されます。

株主になるということは、言い換えればその会社のオーナーになるということです。

会社のオーナーとなることで、株主にはいくつのかの権利が与えられます。

「配当金」は、そうしたオーナーに与えられる権利のうちの1つというわけです。

配当金は、会社が事業によって得た利益の一部を株主に支払うお金のことを指します。

株式会社は発行した株を投資家たちに買ってもらうことで資金を調達しているわけですから、配当金はいわば「お礼」のようなものであると言えるでしょう。

配当金は必ずもらえるの?

配当金は株の売買による利益とは別に受け取ることが出来る上、リスクが皆無のため安定した利益を産み出すことが可能です。

ではこの配当金、株を買えば必ず貰えるのでしょうか。

結論から言えば、出す企業と出さない企業が存在します。

つまり、「必ず」貰えるとは限りません。

たとえば業績が悪化して配当金を出すことが出来るほどの利益をあげていない会社や、発展途上であるベンチャー企業等では配当金がもらえない場合があります。

とはいえ配当金を出す会社か否かは事前に確認ができますから、チェックを怠らないようにしましょう。

株式投資における大きなメリットである配当金ですが、ずばり「いつ、いくらぐらい」貰えるのでしょうか。

時期や回数に関しては、企業によって異なるため一概には言えません。

多くの場合は本決算と中間決算の年2回配当というのが一般的です。

配当金の金額について

配当金の金額については、配当利回りを計算することで企業ごとに算出することが出来ます。

配当利回りは1株あたりの配当金を現在の株価で割ることで算出できます。

たとえば1株あたりの配当金が10円で株価が500円の場合、配当利回りは2パーセントとなります。

平均の配当利回りは約2パーセント前後ですから、銘柄を選ぶ際は少し注意してみてみましょう。

まとめ

配当金は、株を売買しなくても保有しているだけで受け取ることが出来るためリスクを抱える心配がありません。

中には、初めからこの配当金だけを目的として投資活動を始める人も存在します。

これから株取引を始める人であれば、是非押さえておきたいですね。