会社から発行された株式を購入して株主となると、配当がもらえる場合もあります。

しかしすべての株主が無条件でもらえるわけではなく、満たすべき条件が存在するため覚えておきましょう。

いつまでに株を買うかという問題があるため、タイミングについて解説します。

株の配当をもらう条件ですが、権利付き最終日までに株式を購入して保有していることです。

会社の株主名簿に記載されて配当や優待などの権利が確定する日を、権利付き最終日と言います。

その2営業日前のことを、権利付き最終日と言います。

株主として権利が認められるためには、自分の名前が権利確定日に名簿に記載されることが条件となります。

そのためには権利確定日になってから株式を購入しても、意味がありません。

名簿への記載はすぐに行われるわけではなく、2日ほど期間がかかるためです。

 

権利付き最終日までに必要な数の株式を購入して保有すれば、その会社の株主として利益の一部の還元が受けられるのです。

また権利付き最終日の翌営業日を、権利落ち日と言います。

 

権利落ち日になってから購入しても、権利付き最終日を過ぎているため配当はもらえません。

しかし権利付き最終日までに購入して保有した状態であれば、権利落ち日となってから売ってしまっても配当はもらえるのです。

株式市場の営業日で考えることもポイントです。

営業していない日を含めて考えてしまうと、いつまでに株を買うかについて勘違いしてしまう可能性もあります。

土日祝日などの休みも絡んでくるため、注意しましょう。

日本の会社は3月か9月に権利確定日があることが一般的です。

たとえば3月31日が権利確定日である場合を考えてみてください。

上記した通り31日に購入してもダメなため、2営業日前の権利付き最終日まで購入することが条件です。

31日が日曜日だった場合、その日と土曜日の30日は非営業日です。

つまり金曜日である29日が最後の営業となるため、その2営業日前である水曜日の27日までに購入して保有を続けてください。

31日が月曜日だった場合、日曜日の30日と土曜日の29日が非営業日となりカウントしません。

土日を無視して2営業日前ということは、木曜日である27日までに購入すれば良いわけです。

 

いつまでに株を買うのかについては少しややこしい部分があるかもしれないですが、参考になりましたでしょうか。

権利付き最終日までに購入して保有する必要があるため、余裕を持って行動しましょう。