株取引の準備を終え、ようやく株取引開始という段階になって立ちはだかる難問があります。
すなわち、「どの銘柄を買うべきか」です。
この記事では、初心者の人に向けて、株の購入で迷った際に押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。
値上がりしやすい株とは
まず、株を買う前に考えるべきことがあります。
当然のことのように思えますが、「どんな株が値上がりしやすいか」です。
株価が上がるということは、より多くの人がその株を欲しがっているということです。
オークションに例えると分かりやすく、1台の車を50万円で買いたい人が居れば、また70万円で買いたい人もおり、100万円まで出せるという人も居ます。
もっとたくさんのお金を出しても良いという人が現れれば、この車の値段はどんどん上がっていきます。
株でも同じで、たくさんの人が欲しがる株というのは値上がりしやすい株であると言えます。
では、たくさんの人が欲しがる株というのは具体的にどのようなものなのでしょうか。
成長株と割安株について
最も一般的なものは、「成長株」と呼ばれ、業績が右肩上がりで今後さらに発展していく見込みが期待できる企業の株を言います。
具体的な判断材料としては、「店が繁盛し、どんどん店舗数を伸ばしている会社」や、「広告やテレビCM等で知名度が高まり、今後業績アップの見込める会社」、「時代の流れにより、これから必要とされる事業を行っている会社」などが挙げられます。
こうした成長株は、日常生活の中で目を光らせておけばその片鱗を捉えることも可能です。
より実際的に、数字によって成長株を見つけたいのであれば企業の売上高や純利益を確認するのが良いでしょう。
成長株と並び、購入の候補に挙がるのが「割安株」です。
これは、業績が良いにも関わらず、まだ誰もそれを発見していないが為に本来の価値とはかけ離れた株価の付いている物を指します。
現時点では安いものの、たくさんの人がその株本来の価値に気付けば株価は猛烈に上がります。
割安株を見つけるには、株価が1株あたりの利益の何倍かを示す「株価収益率」と呼ばれる指標を用います。
これは現在の株価を1株あたりの利益で割ることにより算出することが可能です。
1株あたり50円の企業と100円の企業を並べ、どちらも株価は1000円であるとするならば、後者の方がより株価収益率が高いと言えます。
まとめ
株の購入は、取引によって利益を産み出す過程で最も重要と言っても良い要素です。
その分必要以上に神経質になってしまいがちですが、この記事で述べた2つのポイントを押さえておけばそれほど迷うこともありません。
せっかく準備を整えたのに足踏みをしていては損ですから、まずは少額からでも買ってみるのが良いでしょう。